この間同級生の刺繍屋をしている友人(玉ちゃん)から、刺繍をするのにお客さんから革のベストを預かってるから他の革職人の仕事ぶりを見てみたらって連絡あったので行ってみました。タグをみたら同じ市内のSHOPで作ったものでミシン縫いのものでしたが丁寧な作りで参考になりました。
他人の仕事を見るのって以外に大事なことなのです。自分の技術向上にも役立つし発想を豊かにすることが出来るので、革に留まらず色んな職種の仕事をみて自分の仕事に取り入れられないかとか普段から考えてます。
そうこうしてたら玉ちゃんがおもむろに作った刺繍を出してきて「これ、どう思う?」ってな感じで言ってきたので見せてもらったらどこぞかのバイクチームのロゴマークでした。玉ちゃんのところはパソコンに取り込んでから専用の刺繍用ミシンで製作してるのですごく綺麗な刺繍なのですがお客さんからの要望は手がけミシンのように風合いをだしてほしいって言われたそうなのです。
※手がけミシンは職人さんがある意味自分のセンスで「ダカダカ」縫うので不揃いになるのですが味わいあるものになります。
玉ちゃんは「せっかく綺麗に出来るのにわざわざ汚くしないといけないのかがわからない」ってな感じで機械縫いが一番と思っている生粋の頑固職人なのですがお客さんから「せっかくオーダーメイドで作るのに出来上がりが既製品みたい」っていわれたのが相当悔しかったらしくこの仕事を引き受けたそうです。見せてもらったのは、専用の刺繍用ミシンで製作したとは思えないほどの出来栄えで手がけミシンっぽい出来栄えでした。
※綺麗に出来るものをわざわざ崩しているので逆に相当手間が掛かっているみたいでしたが・・・
だけど面白いですよね。私は手縫いが一番と思ってやっているのに職種は違えど機械縫いが一番って思ってやってる奴が手縫いに負けるはずが無い言って言い切っちゃうのですから。(笑)
※ここだけの話ですが奴は私が作ってあげたショートウォレットを愛用してるのです。
そんな奴と今度コラボして新作の準備をしてますので出来上がったときにはご紹介しますね。