自分の作っている革製品は全て手縫いで、革財布のロングウォレットを1個仕上げるのに
大体250~300針、縫い糸は10~12m使い一針一針丁寧に仕上げていきます。
毎日毎日とても気が遠くなる作業なわけだが、なぜ手縫いをするのか?
自分の扱っている革は特に素仕上げの革なので毎日の湿度や温度によって
その日その日の革のコンディションが違うので
その日のコンディションに あったテンション(力加減)で縫ってあげるようにしている。
そうしてあげることによってステッチをより美しくし革が最高の状態で強度を保てるようになる。
一針一針縫うごとに手に伝わる感覚を研ぎ澄ましてやらないとこの感覚は
どうしても伝わってこないので機械は使えないのです。
手間をかけ愛情を注ぎ大事に作ることによって唯一無二の最高のものが仕上がる。
だから手にして頂いた瞬間、「感動した」と言う言葉を頂けるのかもしれない。