一生使える革製品ってよく耳にするフレーズですが、本当に一生使える革製品とはどんなものでしょうか?
今回は10年前(2008年)に製作をさせて頂きましたレザーウォレット(革財布)の修理&リフレッシュのご依頼を頂きましたので
少し世の様なお話をしたいと思います。
製作実例(メンランド)|仙台市青葉区本町のハンドメイド革製品専門店。
サドルレザーを使用したバイカーズ系デザインの革小物を中心に、ベルトやバッグ、ビジネスツールまでご要望に応じてハンドメイド製作しております。
先にお話ししましたが、2008年に制作をさせて頂きました大阪のY様からのご依頼で
今回はボタン金具の修理とリフレッシュメンテナンスになります。
これ10年前に製作したもの?
とは思えないほど革の劣化もなく状態はGOOD!ですが
もう少し革の色が濃くなっていても良いかもです。
お話を伺うと特にメンテらしいメンテはしていないとのことで
完全プライベート用としてこの財布をお使いになられていたそうです。
ここでキーポイントですが、
特にメンテらしいメンテはしていない
と言うことです。
全くメンテナンスしていないと言えばそうではありませんが
必要以上のメンテナンスは返って革の状態を阻害することもありますので
最低限のメンテナンスを心がければ
10年経とうが20年過ぎようが状態の良いままでお使いいただけることが可能です。
話が逸れましたが、
あと気にされていたのは、この様な水シミがついてしまったこと。
どうにかならないかと言うことでしたが
表面が素仕上げのヌメ革系の革に限ると・・・
水シミの対処は早ければ早いほど目立たなくすることも可能ですが
今回はかなりの時間が経過してしまってますので難しいですが
少しでも目立たなくなるよう頑張ってみます。
今回はリフレッシュメンテナンスもご依頼板だていますので
コンチョやロープ金具など外せるパーツは全て外して
革表面を洗浄・乾燥してからコンディショニングしていきます。
今回は画像を撮り忘れていました・・・・
リフレッシュメンテナンスも終わり
ボタン金具の交換、取り外したパーツ類も綺麗にして共に戻しました。
ボタン金具は使うたびに「パチパチ」しますので
経年使用と共にボタンのバネが摩耗して閉まりづらくなります。
早ければ4〜5年で閉まらなくなるものもありますが
ボタン金具は比較的安価で新しいものに交換出来ますので
お早めの交換がオススメです♪
水シミ部分もだいぶ目立たなくなった感じです♪
このままお使いになられれば時間の経過と共にもっと目立たなくなるはずです。
全体的に革の油分量に合わせてオイルアップも施しましたので
お預かり時に比べるとツヤが無くなっている様に見えますが
使われるうちにツヤも戻ってきますし、褪色気味の革色も
復活しましたので飴色の変色もお楽しみいただけると思います。
普段するメンテナンスですが、専用の〇〇オイルとか、高価なケミカルをつかうのは
悪くはありませんが、革に大事なのは「油分量」と「水分量」です。
革の油分量は極端に多くても極端に少なくてもダメで
「若干少ないかな?」位がグッドコンディションです。
もし、メンテナンスは面倒だとか判らない場合は
腕の良い職人さんがいるSHOPや革工房で相談するも良いと思います♪