クロコダイル(ワニ革)入荷

今日クロコダイルワニ革)が入荷してきました。以前ブログに紹介したリメイククロコウォレットを御覧になった方がすごく気に入って同じ仕様のレザーウォレットを制作依頼していただきましたのでそのレザーウォレットに使うものです。
最近はこういった爬虫類系の革をコンビで使う仕様をご注文される方が多くなってきたような気がします。クロコダイルワニ革)についてはご存知の方も居るかもしれませんが世に出回っている殆どは養殖されているものを使っているんですよ。

ワニ革と一言言っても大きく分けるとアリゲーター科(4属7種)、クロコダイル科(4属15種)、ガビアル科(1属1種)があってその殆どはワシントン条約で捕獲を制限されているのでワニ革として出回るのは数種類(たしか7種類)だけなんです。
よく聞くのはナイルクロコとかアリゲーター、メキシコクロコ(メキシコクロコと言うのは造語で正確には石ワニやバビラスって言うみたいです。)なんかがありますし高級品だとスモールクロコとかシャムワニなんかありますね。(写真はシャムワニの腹革です。)
今回はせっかくなのでレザーウォレットになる前の革を特別にお見せしますね。普通はめったに見る機会が無いと思いますから。(といっても何てこと無いのですが・・・)
私はお客様一人一人の好みや製作品の特性に合わせてクロコダイルの種類を使い分けていますのである意味こういう類の製作品は1点物と言えば1点物かもしれません。
サイトには掲載してませんが(キリが無いので)こういったクロコダイルやリザード(トカゲ)などの爬虫類系や、馬革(コードバーンも含む)なども裏メニューで取扱ってるんで、問合せしてみてください。但し頭の付いたグロ系やメンランドのイメージにそぐわないものはお断りしてますので。苦笑。

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オリジナルハンドメイド革製品【メンランド】ウォレット(革財布)一覧オーダーメイド

リメイクの革ベルト

大阪の方から7月頃に最初の問合せを頂いてこの間完成してお送りした革ベルトです。
依頼の内容は、今使っている革ベルトが壊れたのでバックルや金具をそのまま使って作り直ししてほしいとのことでした。早速ベルトが送られてきたのですが破損している部分はバックルにあたる部分で、張り合わせしている革が剥がれた状態になってました。ビジネス用のベルトに多いのですがブランド品に限らず(これはブランド品でしたが)革と革の間に心材を入れて張りを出しているものが多いので使っていくうちにどうしても剥がれてしまいます。今回の物はイタリー製メーカーだったので革はブライドルレザーをチョイスして元の雰囲気を損なわないようにしました。(アメリカンにするのもなんだったので。苦笑)
私はアメリカンを売りにしているのでヨーロッパ製のブライドルレザーは滅多に使わないのですが、お客さんの好みで考えたらこっちのほうが良いかなって思いましたので今回は使用しました。ブライドルレザーは独特のツヤがあってシックなものに良く合うので私も嫌いではないです。そういえばシックってフランス語なんですよ。英語だとたしかドレスアップだっけかな?ベルトの素材に関しては他にもUSAのラディーゴレザーも取扱いしてます。あれっ?そういえばサイトのほうには取扱えるって表記してないかも・・・汗。
まず、このブログを読んでくださる方がわかっていればいいか。笑
今日で9月も終わりなのでこれからまた工房に入って仕事します。

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ハンドメイド革製品【メンランド】革ベルト一覧

新発売の革ベルト

今日は革ベルトの話です。
今回のものは一応新作なのですが、正直あまり売れなくても良いかなって思ってます。笑。というのも私が欲しくて作ったのでちょっとだけ自慢(あまりなりませんが・・・)させてくださいね。1本は真鍮製(真物)のオーバルバックルにナチュラルの1枚革ベルトと、もう1本は同じデザインのバックルですが材質がスターリングシルバーの特注品にブラックサドルの1枚革ベルトの2本です。見た目は本当になんてことがないシンプルなものですが身に着けると下手なスタッズベルトよりも存在感があってこれが中々GOOD!なんです。ベルトの先(剣先)までの長さも普通は15~16cmなのですがちょっと長めの18cmにしてます。(特に意味は無かったのですがこの長さが私の好みなので。)
真鍮やシルバーは時を重ねるごとにとても味わい深い質感へと変化していくので私は好きなんです。まあ特注バックルの方はちょっと値段も張りますが(片手諭吉くらい)、革ベルトがへたってきても交換出来るしバックル自体は年齢に関係なく一生使えるものなのでこれから先のお気に入りアイテムの1つに加えます。私が50代・60代になってこのなんてこと無いバックルがスターリングシルバーだったら多分若者は度肝を抜くでしょうしね。笑。こういうなにげない所にお金を掛けることが私は好きなんです。

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ハンドメイド革製品【メンランド】革ベルト一覧

全てのことには理由(わけ)がある

9月もあっという間に終わって来週からはもう10月になるんですね。
何て言ってたらこのブログの更新も久々でした。苦笑
その間何をやっていたかと言うと相変わらず工房にこもって色々作ってたり、ホームページをちょこっとだけ変更していたりと忙しくしておりました。ホームページの方は普通のお店で言うレイアウトの変更や商品の入れ替えなどしていたのですが、最近メンランドに注文をして下さるお客様はそんなこと露知らずでご自分のお好みの仕様にカスタムメイドの依頼をされる方がかなり多くなっているので正直新作を出してもおまり見向きされません。笑。 だけど、嬉しいんですよ。1つのものを見て人それぞれが感じ方が違うのは当たり前だしお客様が「これだ!」って言うものをお作り出来れば本望ですからね。私が革細工を始めた理由の1つに、「これだ!」と思うものが見付からなかったので、だったら自分で作ろうって思って始めたのですが、今ではお客様にも、「これだ!」って思ってもらえるものをお作り出来ればなって思ってます。

もう昔の話しですが、私も商売を始める当初、こういうネットなどもまだ知らないときに販売してくれるところとか置いてくれるところとかを仙台市内何百件というお店を飛び込みで回ったことが合ったのですが、そのときはほぼ全てのお店で気持ち良い位断られました。当たり前の話なのですがそのときに交渉して見せる為に持ち歩いていたのが自分で初めて作った縫い目もろくに揃っていないJUNバック(写真のもの)1個だけですからね。笑。今考えるとホント笑っちゃいます。正直それまで営業なんかもろくにしたことなんて無かったので無謀で滅茶苦茶でしたが・・・。だけど、なんで初めて作ったJUNバックを持ち歩いたかってちゃんと理由があるんですよ。その理由は、売れるものじゃなくて自分が作りたいものを見てもらった上で置いて貰いたかったからです。だから中にはこんな土臭いの置けないよ~なんて言われた所もありましたし、カタログはあるの何て言われると徹夜して作って次の日に持っていったら目も通されないで追い返されたお店のオーナーもいらっしゃいましたしね。私ももうちょっとだけ頭が良くて要領が良ければこんな苦労はしなかったのですが、いかんせん至って普通の人間なので自分なりに出来ることをするしかなかったのです。普通何百件も断られたらあきらめると思うのですが、私はあきらめなかったんですね。だから今こうしてこのブログも書いているのですが・・。皆さんには本当に感謝です。
メンランドを立ち上げた当初から今でも変わらないものの一つに、「売れるもの」じゃなく「これだ!」って思ってもらえるものを創ること。それだけはこれからも変わらずにやっていくつもりです。いまでもメンランドは決してメジャーでもないし、仙台の片隅の工房で私が一人でやっている家内製手工業?ですし、ホームページだってそんなに大々的にやっているわけでもないのですがありがたいことに支持していただける方が段々と増えてきてます。その方たちが満足されて自慢できるようなものをこれからも提供していきたいと思いますのであたたかく見守って行って下さいね。
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ハンドメイド革製品【メンランド】革製品一覧

革職人がする革製品のメンテナンス②

昨日載せた革製品のメンテナンス記事が思いのほか反応があったので補足をちょっとします。お問合せの中で多かったのがブラックの革も同じやりかたで良いのか?と言うことでしたがメンランド製品であれば大丈夫です。(他製品も革質によっては多少違いますので販売元に確認してくださいね。一生ものを販売しているのですからそれぞれ製品に合ったメンテ方を丁寧に教えてくれるはずです。)
あと、市販のレザークリーナーはどれが良いの?という質問もありましたが、大概の製品の取扱い説明には「目立たない所で試してからお使いください」となってますよね。これは要するに言い換えると「下手するとシミますよ」と言っていることなので私はあまりお勧めしてません。革の種類にもよりますが、メンランド製品は革自体に大量の油分とロウ分を含んでます。油分は革をみずみずしく保ち、ロウ分は皮の表面に膜をはって保護する役割を持っています。そんな革にレザークリーナーを使うとせっかく出来た保護膜まで取ってしまうの恐れがあるのでお勧めしてません。
大概の汚れは皮膜の表面ですから、革用消しゴム(無ければ製図用の消しゴム)でほぼ取れますのでやってみてください。そのあとは必ず油分補給してくださいね。
あと、前回書き忘れてましたが油分補給の際にはコバ(張り合わせの部分・フチ?)にもして磨いてやればピカピカになりますよ。
以上になりますが、また補足があれば載せていきますね。

ハンドメイド革製品【メンランド】